宝くじの移り変わり~歴史から分かる変化~

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くじを購入することで、当選者に賞金を与える宝くじ。賞金だけでなく、平等に一攫千金を狙うことができる夢として、定期的に購入されている方も多くみられます。

そんな宝くじですが、時代の変化に伴い宝くじもまた変化を遂げてきました。

この記事では、そんな宝くじの歴史から分かる変遷をご紹介します。

宝くじの歴史からわかること

宝くじというと、今やあって当たりまえのものになっています。

でも、宝くじがいつ生まれたのか、ルーツについて考えたことはありますでしょうか?

全てのものには生まれてからの歴史があるように、宝くじにもまた歴史があります。歴史を知ることでそのニーズや、あり方についても深く知ることができます。

ここでは、宝くじの歴史についてご紹介します。

日本における宝くじはいつから始まった?

日本における宝くじを深く掘り下げていくと、そのルーツは江戸時初期までさかのぼります。

江戸時代初期においては宝くじは「富くじ」と言われていました。一説によると、江戸時代初期に大阪府箕面市にある竜安寺で行われていた「富会(とみえ)」こそが、日本発の富くじであると言われています。

富会とは、元旦から年始7日までに参拝した人が、自身の名前を書いた木札をおさめ、その中から7日に寺僧が3人の人を選びお守りを授ける…というくじのようなものでした。

その後、今日の宝くじと同様金銭が結びついた富くじへと変化していきました。

時代が流れ宝くじが生まれたのは昭和20年10月。戦後の日本とともに、現在まで歩み続けています。

進む宝くじの多様化

昭和50年以降、ニーズの変化に伴い新しいタイプの宝くじが次々と登場しました。

特に、平成6年10月に生まれた、日本で最初の数字選択式宝くじ「ナンバーズ」の誕生は、大きな転機となりました。

その後も平成11年の「ミニロト」、平成12年10月の「ロト6」に続き平成25年4月にはロト6と同じキャリーオーバー制を採用した「ロト7」、平成29年4月にはビンゴゲームをモチーフにした「ビンゴ5」が生まれました。

常に、ニーズのある新たな形を追い求めていることが分かります。

海外の宝くじ

海外に目を向けると、現在の宝くじシステムは15世紀前後に各地で確率しました。

紀元前3世紀には漢の初代皇帝である劉邦に仕えた軍師である長良が、紀元前1~起源後1世紀には初代皇帝ユリウス・カエサルがそれぞれ宝くじを発行したという歴史が残されています。

このように、世界における宝くじは国家が主導となり行われていたことが分かります。

宝くじと時代の関係性

宝くじは、常に時代の変遷に伴い変化を遂げてきました。

つまり、宝くじの歴史や変化を紐解いていくと、日本における出来事やニーズの変化が明らかになるということです。

続いては、宝くじと時代の関係性についてご紹介します。

地域復興

現在の宝くじが担っている役割の一つが、地域復興です。さまざまな災害が起こり、復興の道を進む中で宝くじの収益金の一部が被災地支援などの地域復興に役立てられています。

近年日本で起きた大型災害と、地域復興の役割で作られた宝くじがこちらです。

  • 「阪神・淡路大震災復興宝くじ」…平成7年1月に起きた阪神・淡路大震災
  • 「阪神・淡路大震災復興協賛宝くじ」…〃
  • 「新潟県中越大震災復興宝くじ」…平成17年4月に起きた新潟県中越大震災
  • 「東日本大震災復興宝くじ」…平成23年3月に起きた東日本大震災
  • 「東日本大震災復興支援グリーンジャンボ」…〃
  • 「熊本地震自身被災地支援宝くじ」…平成28年4月に起きた熊本地震

その他にも各地で起きた被害を対象にした宝くじが発行され、金銭面のみならず人々の心を支え、夢を与え続けています。

ニーズに合わせた賞金体系

定められた宝くじの法律である「当せん金付証票法」により賞金の大型化が進んでいます。

平成11年5月の「ドリームジャンボ宝くじ」では1等2億円、1等・前後賞合わせて3億円という大台を突破しました。

さらに、平成12年に誕生した「ロト6」では、キャリーオーバーが発生したことにより、最高賞金4億円が実現することとなりました。

賞金の大型化はさらに進み、地域復興でも前述した「東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ」では1等3億円、1等前後賞合わせて5億円となりました。

その後も法改訂に伴い高額化が進み、今や、1等10億円の時代が到来しています。

高額化が進む中で、1等の当せん確率が高く設定された中間賞金型くじにも人気が高まっています。

ニーズに合わせて変化を遂げた宝くじは、今後も新しい形を求め続けています。

まとめ

宝くじの歴史と、時代の変遷に伴う宝くじの変化や進化についてご紹介しました。

今ある宝くじの形の基本は変わらないものの、日本国内におけるニーズの変化に伴い、常に形を変えていることがお分かりいただけたかと思います。

宝くじは、誰にでも平等に高額当選のチャンスがあるという「夢」があるもの。その夢を追い求めた多くの方が、宝くじに魅せられています。

宝くじの歴史を知った上で見た現在の宝くじは、また違った見方ができるのではないでしょうか。

宝くじで夢を掴むだけでなく、地域復興や災害支援をはじめてみませんか?

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